お散歩デートの待ち合わせ場所に、大遅刻で到着したにもかかわらず、Cさんと合流ができて「招き猫」のお寺さんへ向かって一緒に歩き始めた。
当初の予定より1時間20分遅れの、午後2時50分スタートとなってしまった。
初デートから申し訳ない気持ちでいっぱいである。
とはいえ、楽しいお散歩デートになるよう、気持ちの切替えが必要だ!
私は、喉が乾いていた。
ひとまずコンビニでCさんと一緒にお茶を買い、私はさっそくお茶をゴクゴク飲んだのだった。
その姿を見て、「美味しそうに飲みますね!」とCさんがうれしそうに言ってくださった。
その一言がきっかけでお話も自然とできるようになり、お散歩デートも楽しくなってきたのである。
お寺さんまでの街なかコースは、通り沿いにいろいろなお店が並んでいる。
その並んでいるお店のなかに「焼き芋」専門店を見つけた。
8種類の焼き芋があり、それぞれ「味」と「色」に特徴があるらしい。
そこで焼き芋を2種類買い、また歩き始めた。
お寺さんはもうすぐだ!
お寺さんへ到着して境内をふたりで歩いていた。お寺さんには奉納された沢山の「招き猫」が並んで置かれた場所がある。
しかし、その様な光景はどこにも見当たらない。
すると、まさかの「現在工事中」の貼り紙がしてあり、招き猫ちゃん達の姿を見ることが出来なかった。
“残念である。”
せっかくなので本堂へ行き、ふたりでお参りをした。
そして、寺務所でストラップが付いたお豆サイズの「招き猫」を2つ買い、1つをCさんへ渡した。
Cさん:「いただいてもいいんですか?」
私:「もちろんです!」
私:「それよりあそこのベンチで焼き芋!食べませんか?」
Cさん:「食べましょう!」
ベンチへふたり並んで座り、焼き芋を食べはじめた。
マスクをはずしたCさんの横顔をその時はじめて拝見したのである!
以前、CさんからLINEでいただいた「お顔の写真」と印象が全然違った。
「かわいい」というより「綺麗」だ!
それはそうとお寺さんの後、どこへ行くか決めようと思い、ふたりで焼き芋を食べながらお話をしていた。
時刻は、もう4時過ぎ。
結局、駅へ戻ることになり、お寺さんから駅に向かったのである。
また街なかを通り、駅へ向かって歩いていると、Cさんから急に「ごめんなさい!おトイレに行きたいです!」と告げられた。
私は「えーーっ!急にー!」と思ったが、すぐ周りを見渡した。
“ちょっと待ってくださいよ〜。駅もお寺さんも遠い、コンビニ、スーパー、パチンコ店も近くにない。どうしよう…。”
“あら!目の前にオシャレなカフェがあるではないかー!”
すぐさま一緒に目の前のオシャレなカフェへ入り、レジで注文しながら私は「おトイレはどちらですか?」と店員さんへ聞き、Cさんへ“どうぞ、おトイレへ行って下さい。”と手で軽く合図を送った。
Cさんは、私に“ありがとう”の笑顔を投げかけながらおトイレの方へ…。
そして、私はレジで注文をすませテーブル席へ座った。
“奇跡だ!このコロナ禍でカフェが営業しているなんて!”と思いながら私はCさんのお戻りと、注文した品々を静かに待っている。
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