私は今、オシャレなカフェ店内のテーブル席にひとりで座っている。
Cさんの戻りを待っているのだ。
このコロナ禍、店内で飲食ができるカフェに巡り会えたのは、本当に奇跡としか言いようがない。
Cさんが戻ってきた!
そして、私の正面に座った。
私:「おかえりなさい!」
Cさん:「急にすみませんでした。」
私:「いえいえ、良かったです良かったです。」
お散歩コースの途中に、トイレ休憩を入れていない私の方こそ“ごめんなさい”である。
そこへ注文した品々が運ばれてきた。
私は、コーヒーとサンドウィッチ。
Cさんは、カフェオレとパンケーキ。
「それでは、いただきましょう!」
早速、マスクをはずして食べ始めた。
まわりのお客さん達は、静かに食事をしている。
私達二人の声も自然とボリュームがしぼられていった。
Cさんの“おとなしそうで、どこかミステリアス”なお顔を拝見しながら、小声での会話と食事を楽しんだ。
そして、食事の後も「お散歩しましょう!」という事となり、お店を出た。
新しいお散歩コース!“肉まん”のお持ち帰り専門店を目指して歩きはじめた。
“肉まん”までのコースは“Google マップ”を頼りにCさんと二人で探検ツアーをしている様だった。
今まで一度も通ったことのない住宅街の路地をぬけると商店街が現れた。その商店街を通りすぎ、ようやく“肉まん”のお店へたどり着いた。
そして、お目当ての“肉まん”を2つ買った。
“肉まん”をCさんと一緒に食べたかったのだが、丁度よい場所が見つからない。
時刻は、午後6時30分。
あたりは日がおちて、すっかり暗くなっている。
今日は日曜日!明日からまたお仕事がはじまる。
そろそろお散歩デートもお開きにした方が良いはずである。
帰りの電車は、Cさんと一緒の方向ではなかった。
最寄り駅まで一緒に歩き、Cさんへ今日のお礼を言い、“肉まん”を「これ、おみやげです!」と、Cさんへ渡した。
こうしてお散歩デートは無事にお開きとなった。
“今日はお疲れさまでした!ありがとうございました!”
“またお会いできる日を楽しみにしております!”
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