私がシャワーを浴びて浴室から出ると、Yさんはスースーと寝息をたて寝てしまっていた。
寝ているYさんへ布団をかけ、私は少し離れた場所で横になったのである…。
…Yさんの声がする!
その声で私が目を覚ますと、すっかり朝であった。
Yさんは、わが家の電気ポットでお湯を沸かし、私のマグカップでコーヒーを飲んでいた。
つまり、Yさんはコーヒーを飲みながら私を起こしてくれたのだ。
私は気になる女性と、ひとつ屋根の下でしっかり寝てしまった。
(私)「おはようございます。」
(Yさん)「おはようございます。」
(Yさん)「ごめんなさい、寝てしまいました。」
Yさんに謝っていただく事など何もございません。
私は、そう思ったのである。
(Yさん)「コーヒーを勝手にいただいてます!」
(私)「どうぞどうぞ!」
Yさんは本日、青山の美容院へ行き、そのまま山形へ帰ってしまう…。

Yさんは出発のために、荷物をまとめ始めていた。
次回、Yさんへお会いできるのは、いつになるのだろうか…。
Yさんは青山まで電車で移動する。
私が仕事に向かう途中、Yさんを最寄り駅まで送り、そこでお別れとなる。
濃いのか薄いのかハッキリしないYさんと一緒にいた時間が、あっと言う間に過ぎ去ってしまった。
ついに、出発の時間だ!
(私)「美容院は、何時に終わりますか?」
(Yさん)「お昼には終わります。」
(私)「お昼は、一緒に食事しませんか?」

(Yさん)「青山でですか?」
(私)「はい!」
(Yさん)「是非是非!」
(私)「Yさんの荷物は、その時に持って行きますね!」
(Yさん)「ありがとうございます。」
Yさんが山形へ帰ってしまう前に食事する約束ができた。
(私)「そろそろ行きましょうか!」
(Yさん)「はい!」
ある意味一夜を共にしたアパートを出て、最寄りの駅へと出発したのである。



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