撮影に入る前に、担当のカメラマンさんへご挨拶をした。
(私)「お世話になります。本日は、よろしくお願いします。」
(カメラマンさん)「こちらこそ、よろしくお願いします!」
カメラマンさんは、30〜35歳ぐらい、細身の男性。
襟の大きな白シャツ、黒のピッタリジーンズ、黒のミニタリーブーツに、グレーと黒の千鳥格子柄ロングコートをまとっている。
黒髪で、髪型はスーパーサイヤ人。
一見、ロックバンドのボーカルであった。
これから2パターン、立った状態と、すわった状態のポーズを撮影しますと伝えられた。
まずは、立った状態のポーズ撮影である。
カメラに対して横向きに立ち、上半身をねじって顔をカメラ正面へ向ける様に指示された。
その状態のまま、満面の笑顔を求められ、私は、いま出来る最大の笑顔をカメラの前で披露した。
彼はカメラのシャッターをきりながら、私への「声かけ」がはじまった。
「いいですね!い〜いですね!い〜いですね!」
(なんだ!急になんだ!)
「来たんじゃない!これ来たんじゃない!」
(なっ、なんだこれは!なんだか面白くなってきましたよー!)
「はいった!はいったよ!はい、はいったーー!」
(なに⁉、なにがどうしたってー!)
写真集の撮影現場は、こんな感じなのだろうか。
なんだか気持ちがのってくる!
自然と笑顔が引き出されていく感じだった!
もっと「声かけ」されたい、もっと撮られたい!
次は、すわった状態でのポーズ撮影である。
やはり、カメラに対して横向きで箱にすわり、前かがみになり、ひじを膝(ひざ)に着いて両手を軽く組む。
その状態でカメラに顔を向ける。
彼はシャッターをきりながら、私への「声かけ」が、またはじまった!
「いいですね!いい笑顔!いいですねー!」
「来たんじゃない!これ来たんじゃない!」
「はいった!はいったよ!はい、はいったーー!」
私は、彼(担当カメラマン)にバシャバシャ撮られていく。
またもや快感だった!
そして、撮影は終了した。
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